さて、前回のブログではコンテナハウスが安いのか安くないのかという話をしてみました。
これは弊社でも最も多い質問になります。
それに関しては、判断の基準をきっちり理解をして頂くことが大切です。
他の工法と比較をした時に金額を抑える方法は有るというわけで、何でもかんでもコンテナだから安いですよ、ということではないです^^
今回はコンテナハウスと木造等の工法との違いから、価格のメカニズムを追ってみます。
まず、どのジャンルに限らず建築費用の中でかかる金額を分けて考える必要があります。
①工事原価・・・工事にかかる原価の部分です。材料費がメインになります。
②人件費・・・工事を行う現場の人間の経費です。人が一人動けば一人分の経費が必要です。
③現場管理諸経費・・・建築現場を管理するための経費です。安全対策や現場の状態維持などが必要です。
④設計費用・・・建物の計画を設計するための設計費です。会社に世必要な設計費が違います。
⑤広告宣伝費・・・建築会社が自社を認知してもらう為に行う宣伝の経費です。
大きく分けると上記のような部分に分けられます。
そして、建築工事の中で比較的比重の大きい項目が、
②の人件費です。
これは当然の事なのですが、腕に技術を持った職人さんはその腕でお仕事を行います。
当然、一日作業をすれば作業日当と言う形で報酬を得ることになります。
なので現場作業の日数が増えれば増えるだけ、建築費用が大きくなるのは当然の話ですよね。
ここで皆さんがやってしまいがちなのは、このような人件費を値引き交渉してしまう事です・・・
ハッキリ言えばこれは良くないです!
腕に自信を持ち、「この作業をするのにはこれだけの時間を必要とする」として仕事をする職人さんへ【良い物を造ってもらう為の対価】を省くという事は、=良い物が造れなくなる となります。
それはお客さんが一番望んでいないことですよね・・・
でもそれをしてしまう気持ちも解ります・・・
ここでコンテナハウスに話を戻すと、
価格が抑えられる要因の一つに、【現場の工期が短い】という利点があります。
何故かというと・・・
〇木造住宅の場合、基礎工事の上に土台を造り、柱を建てて、梁を施し、屋根を組み、壁を張る、という作業を現場で行います。そこから内装工事や設備工事が始まるのですが、
〇コンテナハウスの場合、コンテナ製造工場で上記の作業を行い、現地に搬入した際にはそれらが整った状態からのスタートです。なので、現場での工期が大幅に短縮できます。
そうすると現場に職人さんが通う期間も短くなり、必然的に現場での作業日当が抑えられるんです。
コンテナハウスの価格を抑えられる理由はそうした工法だからです^^
質の悪いものを使ったり、手抜き作業をして金額を下げることは簡単ですが、まず見るべきは【なぜ金額を抑えているのか】という部分をしっかり研究してください。
同時に、なぜ金額がかかるのかもご検討くださいね。
安かろう悪かろうではない理由がきっと見つかります^^